学術情報

アミノ酸“グリシン”

2006.3.7

国際神経精神薬理学会 アジア分科会のシンポジウムで講演

神経精神疾患関連で最も権威を持つ国際学会の1つである国際神経精神薬理学会※1(CINP;Collegium Internationale Neuro-Psychopharmacologicum)のアジア分科会は、本年3月12日−15日にタイのバンコクで開催されます。

今回の大会では、「睡眠研究の進展」に関するシンポジウムが行われます。その中で発表される4演題※2のうちの1つに「グリシンの睡眠に対する改善効果」が選ばれ、当社研究員が招待講演することとなりました。

グリシンは筋肉や皮膚など体を構成するアミノ酸20種類のうち、体内でつくられる非必須アミノ酸の1つで、「食品」としても利用されています。アミノ酸の1つである「グリシンによる睡眠改善効果」が学会主催者の方々の興味を惹き、今回の招待に至ったと理解しています。

※1)
学会が発行している学会雑誌The International Journal of Neuropsychopharmachologyは、神経精神薬理分野のトップジャーナルとして知られております。また,本学会は、世界的な製薬会社が 数多く参加されることでも知られています。

※2) (4演題)
演題1 裏出良博(大阪バイオサイエンス研究所 研究部長)
     プロスタグランジンD2による生理的な睡眠の調節

演題2 Zhi-Li Huang (大阪バイオサイエンス研究所 研究副部長、 Visiting Professor, Shanghai Medical College of
     Fudan University, China)
     プロスタグランジン、オレキシン、アデノシンによる睡眠調節におけるヒスタミン神経系の役割

演題3 江口直美(Visiting Professor, Waseda-Olympus Bioscience Research Institute, Singapore) 
      カルニチントランスポーターOCTN2とオレキシン神経系の関係

演題4 坂内慎(味の素(株) 健康基盤研究所 研究員) 
      グリシンサプリメントによる睡眠構造の改善効果